fairy3 空の物語 上

『まず、妖精には階級があるのをお前たちは知ってるよな?』

オルドの言葉に、私たちは軽く頷いた。

オルドの言う通り、私たちは妖精には階級がある。

『まず、妖精のトップは一枠。それがヴィーナスだ』

『そして、そのヴィーナスを支える側近の枠が二つ』

「たしか、オルドがその二枠の内の一人だったよね?」

『あぁ、そしてもう一人がアカツキだ』

「え……」

『えええ!』

『アカツキが、ヴィーナスの側近?』

『“元側近”な。今は違う』

だからあの時、オルドはもう一人の側近の話をするのを嫌がってたのね?

『俺が側近をやめた理由から話した方が、話は早く進む』

「ちょっと待って!だってアカツキは、母さんの妖精じゃ……」

『俺は、晶の心の妖精ではない』

「っ!」

『その話を今から話す』