fairy3 空の物語 上

『オルド。ソレイユと愛斗を呼んで来てくれないか?』

『自分で呼びに行けばいいだろ!』

『ここからだと部屋が遠すぎる、お前が呼ぶ方が早いだろ』

アカツキは、目を細めてオルドを見下ろす。

オルドは深く溜め息をつくと、私たちの後ろに扉を用意する。

『二人の部屋に扉を繋いだ。引っ張ってこい』

『ちょ、ちょっと待ってよ!ソレイユは、大怪我をしてて動けないのよ!愛斗だってきっと!』

『ベッドごと引っ張ってくれば問題ない』

アカツキは勢いよく部屋の扉を開ける。

「へ?!アカツキ?!」

最初は、愛斗の部屋に繋がる。

『久しぶりだと言いたいところだが、話があるから来い』

「え?!ちょっ!」

アカツキは無理矢理ベッドごと部屋から愛斗を連れ出す。

「え?!シアン!」

『次は、ソレイユだな』

一旦扉を閉めたアカツキは、もう一度扉を勢いよく開ける。

「なにがどうなってんの?なんで、アカツキがここに?」

『アクの黒城から逃げてきたみたい』

「ええ?!」

愛斗同様にアカツキの姿を見たソレイユは慌てていた。

『な、なんで先生が?!』

『話は後だと言ってるだろ!』

ソレイユもベッドごと部屋へと連れて来られる。

部屋から出てきたソレイユの頭には、アカツキに叩かれたのか大きなたんこぶが出来ていた。

『揃ったな』

これから何をされるのか、私でも分からなかった。

「ねぇアカツキ、ちゃんと話してよ!今までどこにいたのさ!」

『その話をするのは、まず俺とオルドの関係を知ってもらう必要がある』

「オルドとの関係?」

私たちは首を傾げた。