fairy3 空の物語 上

『まず質問させろ、お前たち元守護妖精は、アクの黒城にいるのか?』

『あぁ、俺以外の奴らはみんな捕まってるよ』

『なんでお前だけ抜け出せた?』

『お前が俺に鍵くれたんだろ?』

アカツキは、スーツの懐から紐のついた鍵を取り出した。

それは確かに、オルドが管理している鍵の一つだ。

『なるほど、その扉を使って抜け出したのか』

『あぁ、そして情報を色々と集めている時にあの二人を拾ったんだ』

『なぜだ?』

『アクに襲われたのを見たんだよ』

アクがプライドとエンヴィーを?!

いったいどうしてそんなことを……?

『そのことについての話は二人から聞け、報告を始めるぞ』

アカツキは、メモ帳を取り出して読み始める。

『まず、俺以外の守護妖精たちだが、アクに半分以上力を吸い取られている』

『元守護妖精たちの力を……?』

『そしてヴィーナスのことだが、ヴィーナスは未だ行方不明だ』

『そうか……』

『最後は、アクが行っている実験のことだ』

オルドは、目を細めてアカツキの言葉を聞く。

『どうやら妖精を作っているようだ』

『妖精を?!』

『詳しくは分からない。あの部屋は、中々近づけないからな』

アカツキは、持っていたメモ帳をしまう。

『俺の感が正しければ、プライドかエンヴィーにその実験しているとろを見られたんだろう』

『それで、二人を処分しようとした』

『だが、それはアクにとっては不利になることだ』

私は、オルドの言葉に首を傾げる。

『考えてみろ。七つの大罪の内の二人を、アクが処分しようとしたんだ。そんなことをグリードが知ったら、どうなると思う』

『そんなの黙ってるわけがない……』

七つの大罪たちは、他の妖精たちよりも固い絆で結ばれている。

とくに、グリードとラースは妹弟思いの二人だ。

もし、二人のことがグリードとエンヴィーの耳に入ったら……。

『アクは、どうするつもりなんだろう……』

『さぁな、アクも頭は回る方だ。それなりの対策は練っているはずだ』

『いくらアクでも、七つの大罪全員を相手にするのは骨がいるだろうな』

きっと、アクは容赦なくグリードたちを殺すだろう。

ナデシコのときみたいに……。