fairy3 空の物語 上

私は、震える手を握りしめた。

もし、お姉ちゃんが雪菜とリンクしてアクたちと闘ったら、私はどうなるの?

私はどう闘えばいいの?

『話は以上だ。アスナ、部屋を一つ用意してくれ』

『え?なんでよ』

『あいつが帰ってきやがった。お荷物を抱えてな』

『あいつ?』

その時、私たちのいる部屋の扉が勢いよく開けられた。

私たちは驚いて、一斉にそこに目を向けた。

『なんだこの空気は、来るタイミング間違えたな』

『俺は、お前をここに招いたつもりはないぞアカツキ』

『あ、アカツキ様?!』

アカツキは、部屋の中に入って来ると私の姿に気がついた。

『ボロボロにやられたな、シアン』

『なんで、アカツキがここに?ルルたちは……?』

『話はあとだ。アスナ、この二人を頼む』

アカツキは、そう言うと肩に担いでいた二人を床に下ろす。

『こ、この子たちって?!』

『プライドと、エンヴィー?!』

何で二人がアカツキと一緒に?!

それに酷い傷だ。

エンヴィーよりも、プライドが特に重症に見える。

『あとで詳しく話す、急がないと死ぬぞ』

『わ、分かりました!』

アスナは、慌てて部屋から出ていった。

アカツキは、土まみれのフードを脱ぎ、オルドに向き直る。

『久しぶりだな、オルド』

『……』

オルドとアカツキの間で火花が散る。

『その言葉の前に、お前は俺に言うことがあるんじゃないのか?』

『特に何もないが、俺が調べたことは報告してやる』

『……』

オルドは、アカツキを更に鋭く睨みつけた。

『報告の前に風呂に入ってこい』

『そうだな。この長くなった髪も切りたいと思っていたところだし』

急にいろんなことが起こり過ぎて、今の私の頭はついていけなかった。



その後、アスナはプライドとエンヴィーをストレッチャーに乗せて部屋から出ていった。

アカツキは、身なりを整えて再びオルドの部屋を訪れ、私はそのまま二人の話を聞くはめになった。

『やはり、いつもの服は落ち着く』

『早く報告しろ』

『……』

二人ってこんなに仲悪かったっけ?

いや、そもそも二人が揃っているところ私は一度も見たことがなかった。