fairy3 空の物語 上

『それでだシアン。奇跡のことだが、今後あいつにはお前たちと一緒に闘ってもらう』

『え?!』

なんで急に……?

てゆか、オルドは奇跡のことを知っているの?

それに、あの鍵は……?

『今の現状からして、今のお前たちより奇跡が持つ力は、お前たちの上を行っている』

『じゃあ、やっぱりシンクは八人目の守護妖精という認識でいいのね……』

私は、拳に力をこめた。

私たち以上の力を持つということは、もしかしたらシンクも、私と同じ理由で生み出された存在かもしれない。

だとしたら、彼女も私と同じ使命を……。

『奇跡については以上だ。あと、雪菜のことだ』

『っ!』

私は、オルドの顔を見つめる。

『あいつの体に異変が起きているのは、お前も知ってるだろ?』

『うん……』

『その異変が何なのか、今のところ俺にも分からない』

『情報が足りないってことでしょ?』

『あぁ、だが心当たりはある』

『え……』

心当たりがあるってどういうこと?

『シアン、それはお前にも関係していることだ』

『私と関係していること?』

でも私には心当たりがない。

『お前は、ヴィーナスからは聞いていないとは思うが、今ここではっきり言う』

私は、緊張しながらオルドの言葉を聞く。

『お前には、双子の姉がいたんだ』

『双子の……姉……?』

私は、すぐにはオルドの言葉が理解出来なかった。

唐突に、私には双子の姉がいたという話を聞かされたのだから。