fairy3 空の物語 上

私は、ノートに一匹の蝶を描いた。

お母さんが絵を描くことが好きだから、私も自然と絵を描くことが好きになった。

もちろん、絵を描く他にも体を動かすことは大好きだ。

苦手な教科は数学と英語で、得意な教科は美術と体育。

優空君は、何の教科が好きなのかな?

そんなことを考えながら、私は授業に集中した。



一日が過ぎるなんてあっという間だ。

放課後になって、私は筆箱とノートを鞄に詰め始める。

「じゃあ愛斗、先に帰るね」

「あれ?今日は部活ないんだっけ?」

「うん!今日は久しぶりのオフなんだ」

私は、ソフトテニス部に所属している。

今日は、先生が久しぶりにオフにしてくれたから、帰ってから何をしようか迷っている。

絵を描くのもいいし、公園に散歩しに行くのもいい。

「そっか、実は僕も今日部活ないんだ」

「珍しいね、剣道部が休みだなんて」

「まぁね」

愛斗は、剣道部に所属していてその腕前は先生のお墨付き。

「じゃあ、帰りに家来る?」

「行ってもいいの?」

「うん!お父さんは帰ってきてると思うけどね」

「じゃあ、お邪魔させてもらうよ」

私と愛斗は、仲良く歩きながら教室を出た。

教室を出る時にチラッと優空君の方を見たけど、優空君の姿はもう見当たらなかった。

「帰るの早いなぁ……」

優空君のことをもっと知りたいと思っている自分が私の中にいる。

もちろん、それは好きな人だからだ。

「雪菜?どうかした?」

「ううん、何でもない!」

愛斗を追いかけ、私たちは校舎から外へと出た。