fairy3 空の物語 上

最初は、理解出来なかった。

なんで、俺が閉じ込められないといけない。

俺もヴィーナスの子供なのに、他の奴らと何も変わらないのにーー

俺は、自分の力と生まれてきた事を呪った。

こんなことになるなら、生まれて来なければ良かった。

どうせ一人なら、生きていても仕方がない。

そう思った時期もあった。

だが、度々俺の部屋を覗いていたオルドに聞いたことがあった。

俺には、妹と弟がいることをーー

そして、俺は兄弟姉妹たちの長男であり、俺と同じく閉じ込められていることも聞いた。

それを聞いた時、俺は安心した。

一人じゃなかった。

俺には妹や弟がたちが居てくれた。

だが、それを知ったところで会う機会などないと思っていた。

アクが俺たちを救い出してくれるまではーー

アクが俺を救い出してくれたおかげで、俺は妹と弟たちに会うことが出来た。

アクには、感謝しきれない恩がある。

だが、あいつの位置は必ず俺が頂く。

こんな理不尽で作られた世界など俺が壊してやる。

そして、俺たち兄弟姉妹たちが安心して暮らせる世界をこの手で作る。

『そのためにもルル、お前には俺の傍にいてもらう』

この先ずっと、俺の傍にな。