は、早い……!
俺は、目の前にあるリヤンの顔を睨みつける。
『でも、結果オーライじゃない。私がいればアクなんて簡単に倒せるし、あなたの未来だって取り戻すことが出来る』
「くっ……」
俺は、一歩後ろへと下がった。
「一つ、おかしな点がある」
『おかしなこと?』
「お前は、俺の行動を泉の中で見ていたと言った。だけど、お前という存在は、俺がヴィーナスに未来のことを伝えなければ生まれないはずの存在だ」
『そうね。それは説明してあげる』
リヤンは、俺から離れる。
『理由はとっても単純なこと』
『単純だと?』
『私は、ルルたちが生まれる前から泉の中にいたもの』
「なっ?!」
どういうことだ?!
『キセキの泉化計画は、私が生まれた後に話が持ち上がったのよ。何十年も前だけどね。まだその時、妖精が消えるだなんて、誰も思っていなかったし』
「それは知っている。歴史帳を見て覚えてる」
『ならいいわ』
ならこいつは、アクと同じくらい生きているってことになる。
いや、もしかしたらアクより先に生まれていた可能性だってある。
『私は、妖精会が出来上がった時から存在していた。その後に生まれたのがアクだけど、あいつは将来的に私の力が邪魔になると思って、私を泉につき落としたのよ』
『そんなことが……』
「だけどお前は、ルルたちが生まれた後に生まれたはずだ!」
『記憶操作って知ってる?』
リヤンはにやりと笑う。
「記憶操作……だと?」
それは、オルドやヴィーナスができる技の一つだ。
『人の記憶を操作するのなんてとっても簡単なこと。私は、私以外の者たちの記憶を操作したのよ』
『それじゃあ、アクも……?』
『もちろん。私は、アクより強い力を持っているから、あいつの記憶操作なんて簡単にできるよ』
俺は、会ってはいけないやつに会ってしまったのかもしれない。
リヤンは思っていた以上に危険な妖精だ。
『そして、ヴィーナスには私とシアンを作らせた記憶を植え付け、アクには赤子だった私を泉に投げ入れた記憶を植え付け直した。どう?簡単なことでしょ』
「じゃあ、俺たちを過去に飛ばしたのは、その記憶の植え付けた通りにさせるためか」
『そういうこと。だから、私という存在を作らせるために、あなたには過去に行ってもらった』
じゃあ、俺はリヤンの手のひらの上で踊らされていただけだったのか?!
『ちょうど良いと思ったのよ。当然、妖精界が出来上がった頃からいる私は、あらゆる世界を見ることが出来る。だから、この世界が辿る未来だって見れる』
それで、過去を変えようとしていた俺たちを見つけて、自分という存在を作らせるために、俺たちを過去に送ったのか……。
なるほど、そういうことかよ……。
リヤンにとっては、ここまでは全て計算通りってことなんだな。
「一つ聞く、リヤンっ!」
『なに?』
「お前は、その力を持っておきながら、なぜ今までアクを殺さなかった!」
『……そんなの決まってるじゃない』
リヤンは、キセキの泉の上で一回転する。
俺は、目の前にあるリヤンの顔を睨みつける。
『でも、結果オーライじゃない。私がいればアクなんて簡単に倒せるし、あなたの未来だって取り戻すことが出来る』
「くっ……」
俺は、一歩後ろへと下がった。
「一つ、おかしな点がある」
『おかしなこと?』
「お前は、俺の行動を泉の中で見ていたと言った。だけど、お前という存在は、俺がヴィーナスに未来のことを伝えなければ生まれないはずの存在だ」
『そうね。それは説明してあげる』
リヤンは、俺から離れる。
『理由はとっても単純なこと』
『単純だと?』
『私は、ルルたちが生まれる前から泉の中にいたもの』
「なっ?!」
どういうことだ?!
『キセキの泉化計画は、私が生まれた後に話が持ち上がったのよ。何十年も前だけどね。まだその時、妖精が消えるだなんて、誰も思っていなかったし』
「それは知っている。歴史帳を見て覚えてる」
『ならいいわ』
ならこいつは、アクと同じくらい生きているってことになる。
いや、もしかしたらアクより先に生まれていた可能性だってある。
『私は、妖精会が出来上がった時から存在していた。その後に生まれたのがアクだけど、あいつは将来的に私の力が邪魔になると思って、私を泉につき落としたのよ』
『そんなことが……』
「だけどお前は、ルルたちが生まれた後に生まれたはずだ!」
『記憶操作って知ってる?』
リヤンはにやりと笑う。
「記憶操作……だと?」
それは、オルドやヴィーナスができる技の一つだ。
『人の記憶を操作するのなんてとっても簡単なこと。私は、私以外の者たちの記憶を操作したのよ』
『それじゃあ、アクも……?』
『もちろん。私は、アクより強い力を持っているから、あいつの記憶操作なんて簡単にできるよ』
俺は、会ってはいけないやつに会ってしまったのかもしれない。
リヤンは思っていた以上に危険な妖精だ。
『そして、ヴィーナスには私とシアンを作らせた記憶を植え付け、アクには赤子だった私を泉に投げ入れた記憶を植え付け直した。どう?簡単なことでしょ』
「じゃあ、俺たちを過去に飛ばしたのは、その記憶の植え付けた通りにさせるためか」
『そういうこと。だから、私という存在を作らせるために、あなたには過去に行ってもらった』
じゃあ、俺はリヤンの手のひらの上で踊らされていただけだったのか?!
『ちょうど良いと思ったのよ。当然、妖精界が出来上がった頃からいる私は、あらゆる世界を見ることが出来る。だから、この世界が辿る未来だって見れる』
それで、過去を変えようとしていた俺たちを見つけて、自分という存在を作らせるために、俺たちを過去に送ったのか……。
なるほど、そういうことかよ……。
リヤンにとっては、ここまでは全て計算通りってことなんだな。
「一つ聞く、リヤンっ!」
『なに?』
「お前は、その力を持っておきながら、なぜ今までアクを殺さなかった!」
『……そんなの決まってるじゃない』
リヤンは、キセキの泉の上で一回転する。



