すると、俺の声に反応したのか、黒く染まりきったキセキの泉が渦を巻き始めた。
さらに強風も吹き始め、強風に体が持っていかれそうになる。
キセキの泉の上に真っ黒なボールのような塊が現れた。
「……お出ましだ」
『ひ、ひぇぇ……』
中からの風圧により、真っ黒な塊は辺りに弾け飛んだ。
その時、俺の体に鳥肌が立ったと同時に、目の前にいる人物はゆっくりと俺に振り返った。
『……』
「……あんただろ?俺をわざと過去に飛ばしたのは、無の妖精リヤン!」
『……』
女の子は、キセキの泉の上に下り立つ。
「何も答えないのか?」
『き、奇跡……』
シンクは、俺の後ろでカタカタと震えている。
でも、それは仕方のないことだ。
目の前にいるやつは、アクよりも危険な人物なのだから。
『私がここにいること、よく分かったね?』
「あんたは、一回雪菜とリンクした。しかし、わずかな時間しかリンクできず、あんたが雪菜の体から離れた時、泉が揺れるのを見たんだよ」
『たったそれだけの事なのに、さすが未来の守護妖精を持つ持ち主ね』
リヤンの素顔は見えない。
それは、白い布で顔を覆っているからだ。
何故顔を隠すように白い布を付けているのかって?
そんなもの、理由なんてたった一つだ。
それは、リヤンと目を合わせてはいけないからだ。
リヤンと目を合わせたら最後、リヤンの力によってこの世から存在を消されてしまう。
存在と共に、自分が存在したと証明するものすら、彼女は無かったことに出来るんだ。
『それで、あなたが聞きたいことってなに?』
「まず、なんで俺たちをわざと過去に送るような真似をした?」
『そんなの簡単なことよ』
「は?」
『“私”という存在を作り出すため』
リヤンの言葉に俺は目を丸くした。
シンクも驚いたのか、口をぽかんとを開いている。
「お前は、未来で起こることの全てを知っているのか?」
『そんなの知らないわよ』
「じゃぁ、どうして俺が過去に行くって分かった?」
『ずっと見ていたから』
「見ていた?」
リヤンは、下にあるキセキの泉に指をさした。
『この泉の中で、あなたの行動を全て見させてもらっていたのよ』
「なっ!」
『そんなのどうやって?!だって、この泉に落ちたら二度と出て来れないんだよ!』
『私をなんだと思っているの?』
リヤンは首を傾げた。
リヤンからしたら、キセキの泉の力など全て無効化されるに決まっている。
なら、泉の中で生きることだって……。
『私は、無の妖精よ。誰一人として、私を傷つけることも出来ないし、破壊することは出来ない』
『そんな……、化け物じゃない』
『化け物よ私は。アクを倒す存在として、あなたがヴィーナスに作らせたんだから』
「確かにヴィーナスは、未来に向けた準備を始めると言っていた。だけど、俺はお前みたいな妖精を作れとは言っていないぞ!」
『……』
リヤンは、一瞬にして俺との距離を縮めた。
さらに強風も吹き始め、強風に体が持っていかれそうになる。
キセキの泉の上に真っ黒なボールのような塊が現れた。
「……お出ましだ」
『ひ、ひぇぇ……』
中からの風圧により、真っ黒な塊は辺りに弾け飛んだ。
その時、俺の体に鳥肌が立ったと同時に、目の前にいる人物はゆっくりと俺に振り返った。
『……』
「……あんただろ?俺をわざと過去に飛ばしたのは、無の妖精リヤン!」
『……』
女の子は、キセキの泉の上に下り立つ。
「何も答えないのか?」
『き、奇跡……』
シンクは、俺の後ろでカタカタと震えている。
でも、それは仕方のないことだ。
目の前にいるやつは、アクよりも危険な人物なのだから。
『私がここにいること、よく分かったね?』
「あんたは、一回雪菜とリンクした。しかし、わずかな時間しかリンクできず、あんたが雪菜の体から離れた時、泉が揺れるのを見たんだよ」
『たったそれだけの事なのに、さすが未来の守護妖精を持つ持ち主ね』
リヤンの素顔は見えない。
それは、白い布で顔を覆っているからだ。
何故顔を隠すように白い布を付けているのかって?
そんなもの、理由なんてたった一つだ。
それは、リヤンと目を合わせてはいけないからだ。
リヤンと目を合わせたら最後、リヤンの力によってこの世から存在を消されてしまう。
存在と共に、自分が存在したと証明するものすら、彼女は無かったことに出来るんだ。
『それで、あなたが聞きたいことってなに?』
「まず、なんで俺たちをわざと過去に送るような真似をした?」
『そんなの簡単なことよ』
「は?」
『“私”という存在を作り出すため』
リヤンの言葉に俺は目を丸くした。
シンクも驚いたのか、口をぽかんとを開いている。
「お前は、未来で起こることの全てを知っているのか?」
『そんなの知らないわよ』
「じゃぁ、どうして俺が過去に行くって分かった?」
『ずっと見ていたから』
「見ていた?」
リヤンは、下にあるキセキの泉に指をさした。
『この泉の中で、あなたの行動を全て見させてもらっていたのよ』
「なっ!」
『そんなのどうやって?!だって、この泉に落ちたら二度と出て来れないんだよ!』
『私をなんだと思っているの?』
リヤンは首を傾げた。
リヤンからしたら、キセキの泉の力など全て無効化されるに決まっている。
なら、泉の中で生きることだって……。
『私は、無の妖精よ。誰一人として、私を傷つけることも出来ないし、破壊することは出来ない』
『そんな……、化け物じゃない』
『化け物よ私は。アクを倒す存在として、あなたがヴィーナスに作らせたんだから』
「確かにヴィーナスは、未来に向けた準備を始めると言っていた。だけど、俺はお前みたいな妖精を作れとは言っていないぞ!」
『……』
リヤンは、一瞬にして俺との距離を縮めた。



