【雪菜】
今の私には、どうすることも出来なかった。
ただ、みんなが傷ついていくのを見ているだけ。
「愛斗……、奏佑……、未来……、沙羅……、一葵……、優空君……」
みんな倒れちゃった……。
こんなの、最初から敵う相手じゃなかったんだ。
「ねぇ、あの時夢に出てきた人……」
お願い!
今なの!!
今の私は、本当に心から力が欲しいの!
「だから答えて!私の声にっ!」
『本当に今なの?』
「え……?」
目の前が真っ暗な世界へと変わると、夢の中で出てきた女の子が姿を現す。
『本当に、今のあなたは力を欲しがっているの?』
「……うん!」
『……』
女の子は、何も言わずじっと私を見てくる。
『シアンを痛めつけるのは、ここまでにしておくか、これから持ち帰るのに、傷つけすぎてはアクに怒られるからな』
グリードは、私たちから離れて行く。
『さてと、それじゃあ最後の任務を遂行するか』
私たちから離れたグリードは、みんなが倒れている方へと体を向けた。
「っ!」
グリードは、まず最初にソレイユたちのところへと歩き始めた。
「待って……。愛斗を殺さないで!」
今のソレイユたちは、グリードによって、右手首と右足首の骨は折られてしまって体を動かす事できない。
だから、ロートを持って闘うことすら不可能に近かった。
「やめて、やめてltい!」
私は、直ぐに女の子に向き直る。
「お願い!力を貸して欲しいの!」
『……』
「あなたじゃない!私が心から力を欲した時、力を貸してくれるって!」
『足りないのよ』
「足りないって、なにがっ!?」
『“妖精を殺す”と言う気持ちが、今のあなたには足りない』
女の子の言葉に私はゾッとした。
「殺すだなんて……、そんなの思えるわけないよ!どんなに酷い妖精でも、たった一人の妖精で、たった一つの命なんだよ!」
『じゃあ、今のあなたに力を貸すことは出来ない』
「そんな……」
じゃあ、みんなが殺されるところを見ているだけなの?!
『殺す、という気持ちじゃなくてもいいよ』
「え……?」
『怒り、憎しみ、悲しみ……、それらでも別に構わない』
「負の感情なら、何でもいいって言うの?」
『それが私の力になる。大きければ大きいほどに』
女の子はそう言うと軽く笑った。
白い布によって覆われている顔からは、上手く表情が読み取れなかった。
今の私には、どうすることも出来なかった。
ただ、みんなが傷ついていくのを見ているだけ。
「愛斗……、奏佑……、未来……、沙羅……、一葵……、優空君……」
みんな倒れちゃった……。
こんなの、最初から敵う相手じゃなかったんだ。
「ねぇ、あの時夢に出てきた人……」
お願い!
今なの!!
今の私は、本当に心から力が欲しいの!
「だから答えて!私の声にっ!」
『本当に今なの?』
「え……?」
目の前が真っ暗な世界へと変わると、夢の中で出てきた女の子が姿を現す。
『本当に、今のあなたは力を欲しがっているの?』
「……うん!」
『……』
女の子は、何も言わずじっと私を見てくる。
『シアンを痛めつけるのは、ここまでにしておくか、これから持ち帰るのに、傷つけすぎてはアクに怒られるからな』
グリードは、私たちから離れて行く。
『さてと、それじゃあ最後の任務を遂行するか』
私たちから離れたグリードは、みんなが倒れている方へと体を向けた。
「っ!」
グリードは、まず最初にソレイユたちのところへと歩き始めた。
「待って……。愛斗を殺さないで!」
今のソレイユたちは、グリードによって、右手首と右足首の骨は折られてしまって体を動かす事できない。
だから、ロートを持って闘うことすら不可能に近かった。
「やめて、やめてltい!」
私は、直ぐに女の子に向き直る。
「お願い!力を貸して欲しいの!」
『……』
「あなたじゃない!私が心から力を欲した時、力を貸してくれるって!」
『足りないのよ』
「足りないって、なにがっ!?」
『“妖精を殺す”と言う気持ちが、今のあなたには足りない』
女の子の言葉に私はゾッとした。
「殺すだなんて……、そんなの思えるわけないよ!どんなに酷い妖精でも、たった一人の妖精で、たった一つの命なんだよ!」
『じゃあ、今のあなたに力を貸すことは出来ない』
「そんな……」
じゃあ、みんなが殺されるところを見ているだけなの?!
『殺す、という気持ちじゃなくてもいいよ』
「え……?」
『怒り、憎しみ、悲しみ……、それらでも別に構わない』
「負の感情なら、何でもいいって言うの?」
『それが私の力になる。大きければ大きいほどに』
女の子はそう言うと軽く笑った。
白い布によって覆われている顔からは、上手く表情が読み取れなかった。



