fairy3 空の物語 上

【シアン】

私は、アジュールを構えグリードに向かって行き、その後をソレイユとオランジュが続く

『はぁぁぁ!』

私たち三人は、グリードめがけて一斉に精霊剣を振り下ろした。

しかし――

『なっ!』

『そんなっ!』

『俺たちの精霊剣をっ?!』

グリードは、手にはめられた手甲鉤(てっこうかぎ)で私たちの精霊剣を受け止めていたのだ。

『その程度か?お前たちの力は……』

グリードから離れようにも、がっちりと精霊剣を固定されてしまっているせいで、精霊剣は抜けそうにもなかった。

『ていやぁぁぁ!』

すると、ロセウムを構えたローザがグリードに突っ込む。

『ちっ……』

グリードは、精霊剣を離すと私たちから距離を取るため後ろへと下がった。

『よくそんな体で重い精霊剣を振るえるな』

『未来の馬鹿力舐めないでよ』

「私じゃなくてローザでしょっ!」

グリードは鼻で笑うと手甲鉤を構える。

「後ろが見えないのか?」

『っ!』

後ろから振り下ろされた優空の精霊剣を、グリードは左に避ける。

『ほぉ、お前は妖精に意識を交代させないのか?』

「俺が望んだことだっ!」

優空は、ダンフラーンに水をまとわせる。

「水の鎖(アクア・カテーナ)!!」

ダンフラーンから放出された水が、グリードの体を包み込む。

「沙羅!今だっ!!」

「はいっ!」

フラーウムに雷をまとわせた沙羅が、グリードの体を包み込んでいる水に雷を走らせる。

「雷(トルエノ)!」

雷は水を通って、雷撃をグリードに浴びせる。。

『くっ……』

さらに、ダンフラーンを構え直した優空が追い打ちをかける。

『氷の花(グラス・フルール)!』

優空の一撃で、水は氷の花と変化する。