fairy3 空の物語 上

「は、早いね」

「あぁ、ちょっと朝病院に寄ってきたんだ」

「病院に?」

僕は、そこで優空の体の怪我のことを思い出した。

もしかして、プライドと闘った時の傷が痛むのだろうか?

「ちょっと、見舞いに行ってきただけだから」

「え、お見舞い?」

知り合いか友達かな?

「愛斗は、これから部活なのか?」

「う、うん……」

優空の隣にいるクレールは、むすっとした表情で僕を見下ろしていた。

な、なんか僕したかな……?

「なぁ、愛斗」

「な、なに優空?」

「今日の放課後空いてるか?」

「放課後?うん、今日は部活もないから空いてるよ」

「ちょっと付き合ってほしいんだ」

「いいけど?」

優空から僕を誘うなんて珍しい。

何か用事でもあるのかな?

「会って欲しい人がいるんだ」

「会って欲しい子?」