【愛斗】
「いたた……」
学校の通学路を歩きながら、僕は湿布が貼ってある肩を抑えた。
「奏佑のやつ、ほんと容赦ないなあ」
『それは、お前のせいだろ』
「そうだけどさ……」
それは昨日に遡る――
放課後、僕は女の子に呼び出された。
その子は、剣道部のマネージャーをやってくれている子で、部内でも可愛いという声を何回か聞いたことがあった子だ。
でも、僕は雪菜が好きだから特に可愛いとは思っていなかった。
そしてその子は、昨日僕に告白してきた。
最初はもちろん驚いた。
何で僕なんかに?
そんなに話したことがあったっけ?
たくさんの疑問が僕の中で浮かんだけど、僕は彼女の告白を断った。
彼女は、凄く悲しそうな表情をしていた。
そんな姿を見たら、申し訳ないという気持ちに襲われた。
こんな僕を好きになってくれた彼女を、僕は振ったのだから。
その後いつも通り部活に参加したんだけど、案の定彼女の姿はなかった。
そりゃあ会いずらいってことは僕にも分かる。
「はぁ……」
軽く溜め息が溢れた。
「おーい、愛斗」
きっと、僕だって今の彼女とどのように接したらいいのか分からない。
「愛斗……?」
同じ部活だから、顔を合わせないなんてことはない。
「おーい」
でも、いつまでもこんなことを引きずっていたら――
「おい!愛斗っ!」
「いったぁ!」
後ろで大きな怒鳴り声が僕の名前を呼び、竹刀が思いっきり僕の肩に打ち込まれた。
「いたたた……、もう、何するんだ奏佑!」
「それはこっちの台詞だ!」
「うっ……」
やばい、今の奏佑めっちゃ怒ってる……。
「部長が呼んでいるのに、無視とはいい度胸じゃないか?」
笑顔なのに真っ黒なオーラが背中に見える……。
「愛斗、竹刀を持て」
「え……」
奏佑は僕に竹刀を渡すと、俺に向き直って構える。
「ちょ、ちょっと、どういうことだよ?!」
「今のお前は腑抜けた表情をしていたからな、そんなんじゃ部活に支障がでるだろ」
「だ、だって……」
「その腑抜けた根性、次の大会に引きづられても困るからな、ここで叩き直してやる」
「ちょ、ちょっとま――!」
「問答無用!!」
「いたた……」
学校の通学路を歩きながら、僕は湿布が貼ってある肩を抑えた。
「奏佑のやつ、ほんと容赦ないなあ」
『それは、お前のせいだろ』
「そうだけどさ……」
それは昨日に遡る――
放課後、僕は女の子に呼び出された。
その子は、剣道部のマネージャーをやってくれている子で、部内でも可愛いという声を何回か聞いたことがあった子だ。
でも、僕は雪菜が好きだから特に可愛いとは思っていなかった。
そしてその子は、昨日僕に告白してきた。
最初はもちろん驚いた。
何で僕なんかに?
そんなに話したことがあったっけ?
たくさんの疑問が僕の中で浮かんだけど、僕は彼女の告白を断った。
彼女は、凄く悲しそうな表情をしていた。
そんな姿を見たら、申し訳ないという気持ちに襲われた。
こんな僕を好きになってくれた彼女を、僕は振ったのだから。
その後いつも通り部活に参加したんだけど、案の定彼女の姿はなかった。
そりゃあ会いずらいってことは僕にも分かる。
「はぁ……」
軽く溜め息が溢れた。
「おーい、愛斗」
きっと、僕だって今の彼女とどのように接したらいいのか分からない。
「愛斗……?」
同じ部活だから、顔を合わせないなんてことはない。
「おーい」
でも、いつまでもこんなことを引きずっていたら――
「おい!愛斗っ!」
「いったぁ!」
後ろで大きな怒鳴り声が僕の名前を呼び、竹刀が思いっきり僕の肩に打ち込まれた。
「いたたた……、もう、何するんだ奏佑!」
「それはこっちの台詞だ!」
「うっ……」
やばい、今の奏佑めっちゃ怒ってる……。
「部長が呼んでいるのに、無視とはいい度胸じゃないか?」
笑顔なのに真っ黒なオーラが背中に見える……。
「愛斗、竹刀を持て」
「え……」
奏佑は僕に竹刀を渡すと、俺に向き直って構える。
「ちょ、ちょっと、どういうことだよ?!」
「今のお前は腑抜けた表情をしていたからな、そんなんじゃ部活に支障がでるだろ」
「だ、だって……」
「その腑抜けた根性、次の大会に引きづられても困るからな、ここで叩き直してやる」
「ちょ、ちょっとま――!」
「問答無用!!」



