『弱い人間を守って、何になるって言うんだ。そんな奴置いていけば、そいつだけ助かる確率だって上がるのに……』
『きっと、それが出来ないんだよ』
エンヴィーは、包帯を掴むと優しく巻き始めてくれた。
『人間にも好きな人や大切な人は出来る。それを失うことが、人間は怖いんだよ』
『だから、守るっていうのか?』
『これは、私が考えている答えの一つに過ぎない。きっと、人間個人個人が持っている思いは違うんだよ』
『思いとか、気持ちとか、そういうのを俺たちは知らない』
思い、気持ち、そんなの教わって育っていない。
勝手に閉じ込められて、勝手に考えて、勝手に生きてきた俺たちが、人間のことを理解するのは不可能だ。
だから俺は人間が嫌いだ。
何を考えて生きているのか分からないあいつらが、俺は憎らしい。
『でも、私たちだって人間と同じところはあるよ』
『人間と同じところ?』
『それは、誰かを好きになること』
その言葉に俺の心臓が大きく跳ねた。
エンヴィーがこんなこと言うなんて思っていなかったから、つい驚いてしまった。
『でも私たち妖精は、誰かを好きになったら一生その気持ちを引きずる。だけど、人間は新しい気持ちが芽生えれば、何度でも移り変わるこちが出来る』
エンヴィーの言う通り、確かに俺たち妖精も誰かを好きになる。
だけど一生同じ思いを引きずる俺たちと、新しい気持ちが芽生える人間とでは大きく違うんだ。
『だからね、私は思ったんだ』
『エンヴィー?』
包帯を救急箱に戻したエンヴィーは、立ち上がり窓の外を見つめた。
『同じ気持ちを一生引きずるなら、私は誰の一番にもなれないって』
『え……』
それってラースのことか?
『きっと、それが出来ないんだよ』
エンヴィーは、包帯を掴むと優しく巻き始めてくれた。
『人間にも好きな人や大切な人は出来る。それを失うことが、人間は怖いんだよ』
『だから、守るっていうのか?』
『これは、私が考えている答えの一つに過ぎない。きっと、人間個人個人が持っている思いは違うんだよ』
『思いとか、気持ちとか、そういうのを俺たちは知らない』
思い、気持ち、そんなの教わって育っていない。
勝手に閉じ込められて、勝手に考えて、勝手に生きてきた俺たちが、人間のことを理解するのは不可能だ。
だから俺は人間が嫌いだ。
何を考えて生きているのか分からないあいつらが、俺は憎らしい。
『でも、私たちだって人間と同じところはあるよ』
『人間と同じところ?』
『それは、誰かを好きになること』
その言葉に俺の心臓が大きく跳ねた。
エンヴィーがこんなこと言うなんて思っていなかったから、つい驚いてしまった。
『でも私たち妖精は、誰かを好きになったら一生その気持ちを引きずる。だけど、人間は新しい気持ちが芽生えれば、何度でも移り変わるこちが出来る』
エンヴィーの言う通り、確かに俺たち妖精も誰かを好きになる。
だけど一生同じ思いを引きずる俺たちと、新しい気持ちが芽生える人間とでは大きく違うんだ。
『だからね、私は思ったんだ』
『エンヴィー?』
包帯を救急箱に戻したエンヴィーは、立ち上がり窓の外を見つめた。
『同じ気持ちを一生引きずるなら、私は誰の一番にもなれないって』
『え……』
それってラースのことか?



