fairy3 空の物語 上

【沙羅】

私は金色に輝く海の上に立っていた。

横にはクサンがいる。

「あれ?!私……」

何でこんなところにいるの?

さっき豪雨の中に居たのに、気付いたらここにいてここは一体……?

『やっと来れた!』

クサンは私の隣で一回転する。

「クサン、ここってどこ?」

『ここは、沙羅の心の中だよ』

「わ、私の?!」

まさか本当に心の世界なんて存在したんだ。

『さてさて、沙羅は何の為に強くなりたいの?』

クサンの問に私は応える。

「友達が二度と傷つかないために、大切な人を守れるために、私は強くなりたい!」

そう応えたとき私の体が黄色に輝く。

「あ、暖かい…」

光は私の胸の前で集まると手のひらの中に指輪を落とした。

『それが、リンクできる最後のアイテム。雷の指輪だよ』

「雷の指輪……」

『それじゃあ沙羅!行こうよ!』

「うん!」

指輪を左手の薬指にはめ指輪をベルトにかざす。

「共鳴(レゾナンス)、クサンとリンク・スタート」

光が空へと伸び空を覆っていた雲が晴れていく。

『凄いです…』

エンヴィーは鎖鎌を抱えた空を見上げた。

地面に降り立った私は腰の後にある鞘からダガーのフラーウムを抜く。

「さぁ、勝負と行きましょう」

『では、まいります』

エンヴィーは鎖鎌を構え私に向かってくる。