fairy3 空の物語 上

『もう、とっくに死んでると思いますわ』

「っ!」

俺の中で怒りの感情が湧き上がってくる。

だけど――

「未来は……、生きてるさ」

『なぜ、そう言いきれるんですか?』

俺はまっすぐラストを見る。

「あいつは泣き虫で怖がりで、俺が守ってあげなくちゃいけない子だ。だけど……」

俺は目を閉じ胸に手を当てる。

「俺は、ずっと未来を見てきた。だから、未来がリンク出来るかが心配だ。でも、俺は信じてる」

『奏佑……』

「俺は、リンクして未来やみんなを守りたい。俺は、あいつらのお兄ちゃんだから」

その時、俺の手の平から光が漏れる。

「なんだ?!」

気がついた時、俺は海の上に立っていた。

上には太陽が光輝いていて、空は雲一つない快晴だった。

『まったく、さすがお兄ちゃんだな』

「オランジュ?」

俺はゆっくりと手を開く。

その中には指輪が輝いていた。

『お前は、太陽の加護を受けた』

「え、いつの間に?!てゆうか、条件をクリアするようなことを俺はした気がないんだけど!」

『ちゃんと言っただろ?』

「え……?」

俺はさっき言った言葉を思い出す。

「もしかして、条件って気持ちのことなのか?」

『あぁ。お前は、未来やみんなを守りたいって言っただろ?』

「そうだけど……」

たったそれだけで条件をクリアするなんてと思うと、強ばっていた俺の体から緊張が取れる。

『それで、もちろん闘うだろ?』

「……あぁ。ちょっとあいつに説教してやらないとな」

俺は右手首に付いているブレスレットに太陽の指輪をかざす。

「共鳴(レゾナンス)、オランジュとリンク・スタート」

俺の体が光に包み込まれた。