fairy3 空の物語 上

『それとも、私との勝負は嫌ですか?』

「そ、それは……」

正直に言うと私は、エンヴィーとは闘いたくない。

だって本当のこの子は、とても純粋で素直な子だと思うから。

『沙羅、闘うんだ!』

「……っ」

クサンは私に闘えと言う。

でも私は……。

『私と闘えないというのなら……』

エンヴィーは、図書館の中にいる小林君に指をさす。

『あの人を殺します』

「えっ!」

どうして?!

小林君は関係ないのに!

『さぁ、どうしますか?!』

「……」

なんでここまでしてエンヴィーは私と闘いたいの?!

でも闘わなくちゃ小林君が……。

私の中で小林君の笑顔が脳裏を過ぎった。

「闘わなくちゃ……」

私は立ち上がってエンヴィーをじっと見る。

「私が闘わなくちゃ、小林君が!」

それに私が闘うと決めないと、リンクが出来ないとまた……。

雪菜が傷ついちゃう。

「私……、闘うよ。あなたと……」