fairy3 空の物語 上

『憎い……、お姉様は私のなのに!』

な、なんて凶暴な子なの?!

『人間はいいですよね!』

「え?!」

い、いきなり八つ当たり?!

『人間は、一番の相手に気持ちを伝えれば、その人の一番になれる。もし一番になれなくても、他の人の一番になれる』

エンヴィーは、私の隣の木に鎌をぶち込む。

そのせいで木は勢いよく後ろに倒れる。

『だけど、私はお姉様の一番にはなれない』

「だ、だからってそれを私に言うのは……!」

エンヴィーはキリッと私を睨む。

『私……嫌いなんです。沙羅さんみたいな人』

「え……」

『気持ちを伝える前から気持ちを伝えることを諦めて、うじうじしてて……』

その言葉がぐさりと私の体に突き刺さる。

『私はお姉様にちゃんと言いました。私の一番はお姉様ですと、だけどお姉様は、嬉しいと言ってくれただけでした……』

エンヴィーは、私に指をさすと言う。

『なので沙羅さん!勝負です!』

「し、勝負?!」

『沙羅さんがリンクできるか、その前に私が沙羅さんを殺すか』

さらりと怖いことを言う……。

『さぁ、勝負しましょう!』

「ち、ちょっと待ってよ!エンヴィーは、お姉さんの一番になりたいはずなのに、どうして私と闘うんですか?!」

『褒めてくれるからです』

「え……」

エンヴィーは頬を赤く染めるとボソボソと言う。

『私が頑張れば、お姉様が褒めてくれるです…』

「は、はぁ……」

さっきまでお姉ちゃんの一番になれないとか言っていたのに……。