【優空】
俺は雨の降る中を歩いていた。
服は雨に濡れただひたすら道を歩いて行く。
『ねぇ優空、何処に向かってるの?』
「……」
俺はクレールの言葉を無視した。
そんなこと聞かずとも分かっていることなのに……。
さいわい俺たちが出た場所は、学校の屋上だった。
場所と時間はクリアした。
だが、あとは条件だけ。
クレールはその条件を俺には教えてくれない。
クレールは俺が自力で条件を見つけるのを待つつもりなのだろう。
俺は歩く足を止めてある建物を見上げた。
そこには『百合園病院』と書かれていた。
俺は百合園病院の中へと入って行き、三階のある病室へと向かう。
『ここに来たかったの?』
俺はクレールをチラッと見たあと病室の扉を軽くノックする。
「どうぞ……」
中から怯えた声が聞こえた。
「失礼します」
俺は迷わず病室の中へと入る。
「あ、優空!」
病室の中にいた彼女は、俺の姿を見ると優しい笑顔を浮かべた。
「寝てなくていいのか?陽菜(ひな)」
「うん!大丈夫。それよりも優空、びしょ濡れだよ?」
「大丈夫だよ。直ぐに乾くさ」
「風邪には気をつけてよ」
「心配してくれてありがとな」
彼女は篠田陽菜(しのだひな)。
俺の幼馴染だ。
陽菜は、小さい頃からこの病院で入院しているんだ。
「今日は、雨降ってるね」
「そうだな……」
俺は学校が終わったら毎日ここに来ている。
陽菜に会うために。
「あのね優空、今日看護師の嶋田さんがね――」
彼女はその日にあったことを楽しそうに俺に話してくれる。
俺はそんな陽菜を見るのが好きだ。
病気に負けず元気に過ごしている陽菜が俺は好きだ。
俺は雨の降る中を歩いていた。
服は雨に濡れただひたすら道を歩いて行く。
『ねぇ優空、何処に向かってるの?』
「……」
俺はクレールの言葉を無視した。
そんなこと聞かずとも分かっていることなのに……。
さいわい俺たちが出た場所は、学校の屋上だった。
場所と時間はクリアした。
だが、あとは条件だけ。
クレールはその条件を俺には教えてくれない。
クレールは俺が自力で条件を見つけるのを待つつもりなのだろう。
俺は歩く足を止めてある建物を見上げた。
そこには『百合園病院』と書かれていた。
俺は百合園病院の中へと入って行き、三階のある病室へと向かう。
『ここに来たかったの?』
俺はクレールをチラッと見たあと病室の扉を軽くノックする。
「どうぞ……」
中から怯えた声が聞こえた。
「失礼します」
俺は迷わず病室の中へと入る。
「あ、優空!」
病室の中にいた彼女は、俺の姿を見ると優しい笑顔を浮かべた。
「寝てなくていいのか?陽菜(ひな)」
「うん!大丈夫。それよりも優空、びしょ濡れだよ?」
「大丈夫だよ。直ぐに乾くさ」
「風邪には気をつけてよ」
「心配してくれてありがとな」
彼女は篠田陽菜(しのだひな)。
俺の幼馴染だ。
陽菜は、小さい頃からこの病院で入院しているんだ。
「今日は、雨降ってるね」
「そうだな……」
俺は学校が終わったら毎日ここに来ている。
陽菜に会うために。
「あのね優空、今日看護師の嶋田さんがね――」
彼女はその日にあったことを楽しそうに俺に話してくれる。
俺はそんな陽菜を見るのが好きだ。
病気に負けず元気に過ごしている陽菜が俺は好きだ。



