fairy3 空の物語 上

【未来】

私は桜が舞う道を歩いていた。

この道は通学路だから周りの景色は見覚えがある。

『桜綺麗だね』

「うん。なんか小さい頃を思い出すね」

『そうね。未来は桜大好きだったもんね』

「今でも大好きだよ」

私は花の中では桜が一番好き。

「ねぇローザ、場所はここでもいいんだよね?」

『もちろん、私は桜の妖精だからね』

私たちは桜の加護を受ける。

しかしその為には条件が必要。

さっきローザに説明を受けたけど、さっぱり分からない。

「条件は、私とローザ次第かぁ……」

私は桜の木を見上げた。

「なんかこんな景色を見てると、アクとか私たちの闘いとか、全部嘘みたいに感じるなぁ……」

『でも、現実はなにも変わらないわ』

「そうだね……」

私はちゃんと闘えるだろうか?

ローザと力を合わせて……。

でもみんなを守る為には、強くならなくちゃいけない。

私はさっき奏佑に借りたキーホルダーを握りしめる。

「もう、奏佑に守られてばかりの私とは……、さよならしなくちゃ」

ちゃんと奏佑から卒業しなくちゃ……。