「ふぁぁっ…」


私、天宮花音(あまみや かのん)。


高校2年生です。


普通に友達がいて、
普通に勉強ができる普通の女子高生。


ふぅ…と一息ついて身支度を整える。


鏡の前に行き、髪の毛をとかす。


腰までの色素が薄い茶色に、淡いピンクの瞳。


どちらも遺伝で、すごく気に入ってるんだ。


髪を見つめていると、部屋の扉がノックされた。