「何か欲しい物でもあんのか?」


同室の永倉が、訊ねる



「欲しい物っていうか……」



女なので、月のものとか
必要な物が多く

それらに消えていた



「金は、使う為にある!」



毎月、酒とみたらし団子に、すべて使う
永倉から、貯め込んでいると思われていた



誤解を解く必要もなく感じ



「そうですね」



と言って、笑った