縁が女物の着物を着て、鶴里と

巾着袋を買いに出掛けた日のこと



買い物を済ませ、甘味処に入る




「いらっしゃい!!4人だね!!!」


「「「「え?」」」」



後ろから聞こえた声に、振り返ると

土方と永倉だった


縁達と同様に、驚き目を丸くする



店は混雑している様子で、別々だと

待たなくては行けない



「4人だ」



土方が答えた



「ちょっと!!困るって!!」



縁が抗議したが、肩を押され

席に座らされた



「悪いけど、お茶は自分で頼むよ!」



店のおばさんが言うので、縁が立とうと

するが


「うちが行くわ」



気まずい雰囲気に耐えられなかったのか

鶴里がサッサと行ってしまった




「よう、伊東さんのお気に入りちゃん
新選組と密会か?
交わりは、禁止だろ?」



偶然居合わせた

御陵衛士の新入が、縁に絡む



「そうだけど?
見てわからない?今、女なの」


「伊東さんに報告するからな!」


「どうぞ!」