先生。あなたはバカですか?




…………うっっ!!!



「何そんな、カリカリしてんの?」



整い過ぎた綺麗な顔が、私を覗き込んでいた。



「別に。カリカリなんてしていません」


「そぉ?いつもより眉間の皺多いけど?イーチ…ニーイ…」


「っ!!!」


先生が指を差しながら皺を数えてくるものだから、私が素早く手で眉間を隠すと、


「嘘だよ。バーカ」


先生はケラケラと無邪気に笑ってみせる。



さっ…最悪…。


やっていること小学生だわっ!



込み上げてくる怒りを心で九九を唱えながら落ち着けつつ、私は先生を無視して勉強を再開する事にした。




しかし、数分後…。



ま…まだ隣に居るんだけどっ…!?



チラッと右隣を確認すると…



……悠然と読書してやがるっ!!!





いっ…いけない…


いくら心の中とはいえ、こんな下品な口調にっ…!


いや、そもそも心を掻き乱されすぎよ!私!


勉強に集中しなさいっ!


心頭滅却!!!


火もまた涼し!!!!





–––そしてまた数分後。



…この人…暇なのかしら?


普通、放課後っていったら教師は何かやる事があるものでしょう?


だけどこの不良教師……寝ているわ。