は……?
なぜそれを……?
あのとき…………
「ちょっと聞こえてね。あの会話」
ウサギはあたしが問うより先に、いたずらっ子のように笑いながら言った。
なるほど、決まり文句、というやつか。
「ま、署長室に行こう」
いつの間にかウサギはすべての資料を片付けていたため、あたしたちはまた署長室に行った。
ウサギは署長室のドアをノックし、署長の返事が聞こえるとドアを開けた。
「失礼します」
部屋に入ると、署長は椅子に座っている。
「おや、君は住吉の……」
「息子の雪兎です。こっちは……」
ウサギはそう言ってあたしの前から退いた。
「三崎知由です」
そして自分で名乗った。
敬語は慣れないな……
「雪兎くんに、知由くんね」
署長は“くん”をつけて呼ぶタイプらしい。
「それで?私になにか用かな?」
「はい。14年前の事件についてでして、パソコンに詳しくなにか載ってないかと……それと、署長は捜査に当たっていたと聞きました。当時のお話を聞かせてもらいたくて……」
ウサギと署長が話していく。
やはりウサギは必要な存在だな。
こういうとき、とても助かる。
あたしには無理なことだからな。
「ちぃ、パソコン見せてもらえるって」
おお、頼れるウサギ再び、だな。
「失礼します」
すると誰かがノックして入ってきた。



