「ちぃちゃんは知ってるの?」
「ハッキング……じゃなくて、資料室に行けば何人かはわかると思うが……」
ハッキングが1番手っ取り早いが、ウサギはそれを好まないからな。
極力避けなければならない。
「だったら、一緒に資料室に行こっ」
ウサギはスキップでもするかのように軽い足取りで資料室に行く。
あたしはその後ろをゆっくりと歩いて行く。
なんとなく一緒にいたくなかった。
「んー……、どこにあるの?資料」
資料室に着いて、ウサギはうろうろと資料を探している。
「ここだ」
あたしは数日前見たからだいたいの場所は覚えている。
ここの資料、いつかすべて目を通したいな。
と、そうではなかった。
「……ねえ、書いてないよ」
「みたいだな」
捜査員についても書いてないが、あたしの求める情報も書いていない。
「ウサギ、もうハッキングしか……」
ここにないなら、残された手段は警察の機密情報をハッキングしかない。
「そっかぁ……でもね、ちぃちゃん。ここはどこかな?」
資料を棚に戻しながら言う。
「ここは資料室だな」
「そうだけど、そうじゃないかな」
「ならば、警察だな」
「うん。だからさ、頼めばハッキングしなくても見れるんじゃない?」
ああ、そうか。
自分で望む情報は基本ハッキングで手に入れていたからな。
考えもしなかった。
「それに、署長さんとお父さんは確実に捜査員だったんでしょ?」



