「ダメだ!住吉、お前は何を考えているんだ!今さらそんな事件に関わる暇なんてないことくらい、わかるだろ!」
署に着いて、あたしとウサギは正広に連れられて署長室に来ていた。
そして正広が説明を終えると案の定、怒られた、というわけだ。
「しかし!殺人犯をそのまま逃がしておくわけにもいかないではないですか!」
負けじと正広も返す。
「その事件を解決してなんの意味があると言うんだ?」
「意味なんてどうでもいいじゃないですか。捕まえるべき人間がいるなら、我々警察が捕まえるべきだと思います」
正広の言葉に署長はなにも言い返せなかった。
ここで正広の仕事熱心なところが役に立つとはな。
「はあ……」
すると署長は深いため息をついた。
「わかっているだろうが、時効までだぞ。それ以上の捜査は認めん」
……許可が、降りた……
「「「ありがとうございます!!」」」
あたしたち3人は並んで頭を下げた。
そしてもう1度礼をし、部屋を出ようとすると、あたしだけ呼び止められた。
「君がラビットなのか?」
「そう……ですけど……」
危うく、いや確実にいつもの口調で話そうとしてしまった。
慣れとは怖いな。
「噂は聞いているよ。いやぁ……、君みたいな小さな子に手助けされてるとは、警察も力不足だな……」
どうやらあたしの勝手な行動は署長の耳に入っているらしい。
怒られると覚悟したのだが……
これはどう受け止めるべきなのだ……?



