わがまま姫の名推理




「うん、わかった!」



そしてウサギも満面の笑みで返すでない。



あたしはつい、ムスッとしてしまった。


すると、3人がそろって笑った。



それを見るとあたしもつられて笑う。



「香苗、行ってくる」


「いってらっしゃい。正広さん、雪兎、知由ちゃん」



玄関で正広が香苗にそう言うと、香苗は右手を軽く振りながら答えた。



そして正広を先頭にし、あたしたちは家を出た。



「今からどこに行くの?」


助手席に乗り込んだウサギがシートベルトを着用しながら正広に聞いた。



「とりあえず署に向かう。俺1人で行動していいことじゃないからな。それに、知由の話だけで警察が動くかどうかも怪しい」



正広はそう言って車を動かした。



やはり、あたしのような子供の話は聞き入れないものだよな……



正広やウサギたちと長く一緒に居すぎたおかげで感覚がおかしくなっているのだろう。



「でも、僕も聞いてるよ?その話」


「だが録音はしてないだろ?簡単に言うと、作り話だと思われやすいってことだ」



そう言われると返す言葉もない。



「ま、警察としてもおとなしく時効を迎えるわけねーから、絶対動くだろうけどな」



あたしはその一言を聞いて、やる気が出てきた。



乱魔のためにも、必ず柏木冬馬を捕まえてやる……!