……これでよかったのか。
あたしとしてはあまり納得はいかなかったが、警察としては問題ないらしい。
「警備はこのままやれ!あとは知由の言った通りに動くように!」
「「「はい!」」」
父親が言うと、刑事たちはキレのある声で返事をし、行動を開始する。
「ウサギ」
「なに?」
「お前はこれを持ってティアラのある部屋にいろ」
あたしがウサギに渡したのは小型無線機。
「うん」
ウサギはそれを受け取って、どこかに行った。
それでは、あたしも行動を開始するとしよう。
パソコンのキーボードを打ち続ける。
「……見つけた」
あたしはパソコンをカバンにしまい、目的地に歩いていく。
10時まで残り20分。
あたしは目的地、乱魔が逃走で使う車の近くに到着した。
あまり近付きすぎると、仲間に気付かれる。
だから、物陰に隠れることにした。
そして、ウサギに渡したのと同じ小型無線機を耳につける。
「ウサギ、聞こえるか?」
『ちぃ?聞こえるよ』
ウサギの声が聞こえる。
「今どこだ?」
『ティアラの部屋だよ』
もうそこにいるのか……
「わかった。慎重にな」
『了解』
ウサギの言葉を聞いて、電源を切る。
「あと10分か……」
もうすぐだ。
もうすぐ、乱魔が現れる。



