海からの風を感じながら、 海岸沿いの道から左へ。 駅に向かう坂道を、サイダー片手にぼんやりと上る。 背中に風を受けて、波の音が遠くなっていく。 坂の頂上で振返る。 坂道の先に続く海も、見上げた空も、 いつもと同じで。 けれど、とても眩しかった。 優しい微熱の中で、 あたしが見つけたものは、きっと―― 『それはきっと37℃の』 終