梨乃「大丈夫?」

女「あ……はい。」

……この女……。何処かで……。
……!!!???

「お前…中川香波……。」

梨乃「え?」

香波「何故……私の名前を?」

「雷龍と悪蝶の姫をやってるって世界ランクでは有名。お前が、雷龍にスパイで入ってんのは知ってる。」

香波「……なっ。」

梨乃「蘭華の姫になりたくてここ来たなら、退散しろ。向こうに雷龍さんたいいるし?」

あの男も悪蝶のやつだろう。だから、喧嘩をうらないで逃げた。下手くそな演技で……。
こいつは……何が目的なんだよ。

香波「え?あ……。」

「雷龍なんかに言うはずねぇーよ。接点ねーし。ただの敵。俺らがあえて言わねぇーのは……元姫の事を信じなかった報いをうけろって思ってんだ。分かったら行け。」