奏「わりぃ。逃げられた。」

「まー良いわ。倉庫いくか。」

陽斗「賛成!いこー!」

和樹「また失敗したのかよ。」

冬「俺は……女は嫌だ。」

奏「冬が女嫌いって分かってそう。」

……奏って……シスコン……なのか?
結実結実……っていってねぇーか?


はぁー、あいつを姫にするのは大変そうだな……。


次の日……唖然としたことがおこった。
顔と手の甲に怪我をしている結実の姿が……


奏「結実!その怪我は??いい加減教えろ!」

結実「バットで殴られたから殴り返した。」

?「結実っ!昨日はごめんねっ!私のせいで……」

結実「梨乃~。気にしないでよ~♪てか、学校まで来て……。恥ずかしくないの?」

梨乃「だってぇ~私がボーッとしてたから……結実がぁ~。」

ボーッとしてた?喧嘩でもやったのか?


結実「ちょっ!泣かないでよ!文也と、奏太と、凛が待ってるでしょーがっ!早く行けっ!」

梨乃「うん……。じゃー、荷物持ちやる!放課後来るからねー!」

結実「パフェ奢ってねー。」

梨乃「うんっ!」


良いのかよ。てか、友達かばって怪我するとか……ほっとけないやつ。その姿を見て俺は……
結実が好きになった……。


下っ端「総長……多分……その……結実さんが倒したの……毒薔薇の……総長です……。」

毒薔薇の総長か……。

「は??毒薔薇の??」

てことは……あいつ……一つの族潰したのか?

「奏ちょっとどけっ!」

奏「え?」

結実「……雷龍の総長んかぁ~♪いつも兄がお世話になってますっ!」

……笑顔……可愛いな……じゃなくて、

「お前ら!今日からこいつは雷龍の姫、雷姫だっ!」