うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜

  

 
「あれっ?
 この私が作ったサラダ、意外に美味しい」

 今日は早くに帰った了弥と二人、夕食を食べながら瑞季が笑うと、
「……確かに美味いが、お前、チキン裂いただけだろ」
 偉いのは、コンビニ様だ、と了弥は言う。

 二人で二品ずつ作ったのだが、瑞季が作ったこのサラダは、ちぎったレタスに、コンビニの味付きチキンを裂いて入れただけだ。

「これを選んだのは私の手柄でしょ」
と言うと、おかしな威張り方をするな、と言われる。

「なあ」
「んー?」
と了弥の焼いた魚は火加減が絶品だな、と思いながら、返事をすると、

「日曜日、やめとけよ」
と了弥が言い出す。

「え、なんで?」

「別に無理に神田にDVD焼いてもらわなくても、レンタルで借りればいいだろ」

 いやあの、話が変わってるんだけど。
 別に私はDVDもらいに行くわけでは、と思いながら、

「そんなこと言って、日曜まで待てないから、今日借りに行こうとか思ってるんでしょ」
と言ってやる。