うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜




 廊下を歩きながら、瑞季は、そのメモをくしゃっとポケットに入れる。

「昼は『神楽』で」

 命令かっ、と思った。

 が、従うであろう自分を知っていた。