うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜

「えっ、ほんと?
 ありがとう。

 行ってみる」
と言いながら、なんで私がそういう店が好きだって知ってたんだろうな、とちょっと思った。

 まあ、神田くんって、昔から、騒がず、人をじっと観察してるようなところがあったから。

 そう思いながら、手を振り、別れた。