うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜

 そうか。
 そうなのか。

 了弥自身忘れていて欲しかったから、覚えていないのなら、と知らんぷりをしようとしてたのか。

 ……ロクでもない話だな、おい、と思う。

 そういえば、もし、みだらな行為に及んだ相手を発見しても相手を責めるなとか言ってたな、と思い出す。

 あれは単なる自己弁護だったのか……。

「あのさー、了弥。
 どんな状況であったとしても、相楽さんって、好きでもない人とはしないよ」
と朝日が突然言いだした。

「きっと、舌噛み切って死ぬよ」

 いや、……さすがにそこまでは、と思ったが、それにしても、一番問題のある朝日が何故か、一番援護射撃をしてくれている。

 私をサルモネラがついてるかもしれないレッドイグアナでカプッとやらせようとしたくせにな、と思った。