うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜

 図星だったらしく、
「そうじゃないよっ」
と朝日は怒り出す。

「好きじゃないのに、散々僕を振り回したのに、こういう結果になったことを怒ってるんだよっ」

「それなら、彼女にだけ怒ればいいじゃない。
 了弥に怒る必要、全然ないじゃん」

 そう言い返すと、朝日は腕を組んでこちらを見下ろし、

「……いい度胸だね、相楽さん」
と言ってくる。

「もう一度、なにか飲まそうか?」

「ううん。
 佐藤くんは飲まさないよ」

 そう言い切ると、朝日の方が不思議そうな顔をした。

 なんで? と言う。

「さっき飲んでから、まだあんまり時間経ってないから」
と言うと、……うん、そうか、と本当に壁の時計を見て言ってくる。

 やっぱり、変なところで生真面目だ、と笑ってしまう。

 だったら、この後するべきことはひとつかな、と思った。

 瑞希はベッドに戻り、潜り込んだ。

「もう誰のところに連絡するにも遅すぎるから寝るわ。
 おやすみ、佐藤くん」
と目を閉じると、はい~? と言ってくるが。