「わかった。
呑んでみるよ」
と言うと、よしっ、と言った了弥は素早く冷蔵庫から取った缶のチューハイを投げてきた。
いや、私の好みも訊け、と冷たいそれを受け取りながら思ったが、そのまま開けて呑んだ。
チューハイはあまり好きではないのだが、好きな銘柄だったからだ。
また二人で黙って、ピラミッドとミイラを見ていた。
夫の墓に埋葬された王妃のミイラを見ながら、
「あーあ、こんな風に一人の人に添い遂げて、ひっそりと暮らすはずだったのに」
と呟くと、聞いていないのかと思った了弥が、テレビを見たまま、
「一度の過ちで人生投げるなよ」
と言ってくる。
「過ちか。
……過ちだよねえ」
そうしょんぼり呟くと、
「まあ、このまま、相手の男が連絡して来ないようなら、過ちだろうな」
と断言してくれる。
力なく、うん、そうだね、と言い、鞄から出していたスマホを見たが、特に鳴る気配はない。
呑んでみるよ」
と言うと、よしっ、と言った了弥は素早く冷蔵庫から取った缶のチューハイを投げてきた。
いや、私の好みも訊け、と冷たいそれを受け取りながら思ったが、そのまま開けて呑んだ。
チューハイはあまり好きではないのだが、好きな銘柄だったからだ。
また二人で黙って、ピラミッドとミイラを見ていた。
夫の墓に埋葬された王妃のミイラを見ながら、
「あーあ、こんな風に一人の人に添い遂げて、ひっそりと暮らすはずだったのに」
と呟くと、聞いていないのかと思った了弥が、テレビを見たまま、
「一度の過ちで人生投げるなよ」
と言ってくる。
「過ちか。
……過ちだよねえ」
そうしょんぼり呟くと、
「まあ、このまま、相手の男が連絡して来ないようなら、過ちだろうな」
と断言してくれる。
力なく、うん、そうだね、と言い、鞄から出していたスマホを見たが、特に鳴る気配はない。



