うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜

『まあ、それでもいいよ。
 僕、別に女の子なんて信用してないしね』

 いやいやいや。
 なにがあったか知らないが、人様をそういう結論たどり着かせてはいけない、と思ったとき、朝日が言った。

『相楽さん、僕と結婚してくれるって言ったよね?』

 はい~っ!?

『でもまあ、酔っ払いの戯言かなとも思ったんで、君から連絡来るの待ってたんだ』

 ちょ……

 ちょっとクラクラしてきましたよ?

 い、いや。

 いや、待て。
 まだわからない。

 もしかしたら、呑み会の席で、酔って調子よくみんなの前で言っちゃっただけかもしれないし。

「あの、それって、あれ?
 みんなの前で……」

 瑞希が言い終わらないうちに、朝日が言う。

『君のマンションはわかってるから、連絡つかないこともなかったんだけど。
 君から言ってくるまでは待ってようと思ってたんだ。

 ……相楽さん?』

 自分が黙り込んだので、朝日はそう呼びかけてきた。