うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜





 神田が片付けも一緒にやってくれたので、後はお風呂に入って寝るだけだ。

 ちょうどスマホにメールが入ったので、
「了弥、先に入っていいよー」
と言って、瑞希はそれを手に白いソファに腰を下ろした。

 あれ? 神田くんからメールだ。

 開けてみると、佐藤朝日の電話番号が記載されていた。

『朝日が教えろって言ったから、教えたけど。
 一人でかけない方がいいかもよ』
と番号の下に書かれている。

 決して一人では見ないでください……という怪奇もののお決まりの文句を思い出していた。

 かけたら、どんな恐ろしいことが……と思っていると、今度は電話がかかってきた。

 未里からだ。

「はいはい?」
と出ると、

『瑞希、あんたさー。
 あのあと、どうなった? 神田くんとは』
と訊いてくる。

「神田くんなら、今、帰ったよ」
と言うと、えっ? と未里は声を上げる。