「トイレ貸してね」 と瑞希に言ったあと、トイレに入った神田は、そう広くはないトイレの中を眺める。 少し身を屈め、カラカラとトイレットペーパーを引っ張ってみた。 マジックでバーカ、バーカ、と書かれている。 いや、書いたのは一回なのだろうが、インクが突き抜けているので、何度もバーカと書いているように見える。 「……なるほどねえ」 と呟いた。