「まるで、ストーカーだね。
学校までつけてくるとはね」
しゃあしゃあとそんなことを言う幼なじみを了弥は苦々しく眺めていた。
神田が瑞季から手を離した理由は、瑞季に言ったことがすべてではない。
窓の外から自分が顔を覗けて、睨んでやったからだ。
「うるさい。
さっさとスペシャル版のDVDでも焼いてこい」
と言うと、
「お前のために焼いてんじゃないよ。
相楽さんのために焼いてんの。
生意気言ってると、全部しゃべっちゃうよ、相楽さんに……」
と笑って言う。
「なんの話だ」
「いやいやいや。
まあ、別に僕は今のままでいいんだけどね」
よし、帰って早速、DVDを焼こう、と神田は言う。
「瑞季には、郵送で送れ」
「なに言ってんの、呼び出すよ。
人のいい相楽さんは、僕が改心したと思って、昼にでも呼べば、なんの疑いもなく来てくれるよね」



