うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜

 了弥がこちらに来て、
「大丈夫か、それ。
 家に上がり込もうって魂胆じゃないだろうな。

 ……まあ、お前とお前の友だちの策略には合ってるからいいのか」
と言ってくる。

「合ってるわけないじゃん。
 っていうか、神田くんが、あの夜の人じゃないのなら、そんな状況になるわけないじゃない。

 もう~、未里は無理難題ばっかり言ってくるんだから」
と大丈夫、駅まで行く、と打ち返した。

「なにが無理難題だ」
と言うので、

「だって、神田くんとそんな、無理だよ」
と言うと、

「お前が誘えば、別に無理じゃないだろ」

 誘えば、落ちるよ、と言ってくる。

「いや……」

 そんな真顔で言われても、と思いながら、
「誘わないよ。
 帰って了弥とDVD見る」
と言うと、少し笑ってくれた。