密閉空間のどこからか催眠ガスが発生して、僕らはまた次々と意識を失っていった。

もう3回目になるからかな?

微睡みに似たわずかばかりの時間の後に、手に力が入らなくなると、次の瞬間にはふつっと意識が途切れる。

そんな感覚を意識を失う本当に直前まで自覚している様になっていたんだ。




そして、また僕らはあの教室で目を覚ます。

その時目の当たりにする現実に、ただ一人を除いて誰もが目をそらすことになるのだった。

そしてその人はある重大な決断を下し、それが発端となりこの教室の意義は急転していくこととなる。