15分経っても特に変化はなかった。
僕らのいる部屋では時おり話し声がするようになっていた。
傷もない状態で出血死に至るなんてありえない。
これは白仮面やアイツがしくんだ罰であって、三人を殺す為の実験ではないと、どこかで思っていたからだろう。
そして20分が経過する。
「「「20分が経過しました」」」
「眞木さん、20分出血量は356.92ccです。
身体に異常はありますか?」
皆がどこか冷めて見つめるなかで、寺井くんは手を握り合わせて祈るように見つめている。
被験者となった三人の心中も分からないけれど、恋人を実験台にされる寺井くんの気持ちも僕には到底察することなどできなかった。
「だんだん痺れが強くなってるの。
お願いもう止めて!怖い、怖いよぉ」
「出血部位の痺れが10分時点より強まる。分かりました、実験を継続します」
「…………いや」
小さく実験を拒否した声が震えていた。
「堀田くん、20分出血量は391.75cc」
「中村さん、20分出血量は386.24cc」
「「身体に異常はありますか?」」
出血量と言う名の水滴の量は秒間毎に確実に増えていく。



