ケンショウ学級


「僕は昨日君たちに言ったね。

『貴重な食事を残すなんてことのないように』と」

「やっぱり。だから残すなって言ったじゃねぇかよ…………」

寺井くんが膝をついてそうこぼした。

「眞木さんと堀田くん、中村さんは昨日の給食を食べずに残した。

勿体ないよね。生命をなんだと思ってるのだろうか僕には理解が追い付かない蛮行だ」

アイツの口から生命について聞くことになるだなんて思わなかった。

「待って、そうだとしたらなんで三田はここにいるの!?」

確かにそうだ。

「何を言っているんだい?

僕は『貴重な食事を残すな』と言ったんだよ。人に与えてはいけない。だなどとは一言も言ってないよ」

三田くんは門井くんにコールスローをあげていた。

残したのではなく、友だちに与えたから助かって、カートにそのまま戻してしまった三人が選ばれた。って

そういうことなのか?

「さ、質問はこのくらいにしておいてケンショウを始めますよ。

皆さんは引き続きこちらのモニターに注目していてください」