「紗由理は…………眞木さん達はどうしてここにいないんだ!?」
寺井くんの声が密室で響いた。
「寺井くん大きな声はびっくりします。質問があるときは手をあげてしてくださいね」
「…………ちっ」
寺井くんはしぶしぶと手をあげる。
「はい、寺井くん。なんでしょうか?」
「眞木さん達はどこにいるのですか?生きているんですか!?」
こんな茶番じみたことをさせられて気持ち良いわけがない。
寺井くんと眞木さんは付き合っていた。
心配になるのは当たり前だ。
「よい質問です寺井くん。
眞木さん、堀田くん、中村さんの三人には今回のケンショウの彼検体となって頂きます。なので別室にいます」
「紗由理が彼検体…………?」
「今回は皆さんには一時間目同様に見学検証を。三人には実施検証をしていただきます」
見学検証と実施検証の2グループに分けられた?
だとしたら何でその三人だったのだろうか。
ランダム?それとも…………
「おや、友澤くん質問ですね。
なんでしょうか?」
委員長はしっかりと手をあげていた。
「どうしてその三人が選ばれたのでしょうか?」
そう。
きっと今このクラスの皆が思っている疑問だ。
「良い質問です。
……………………」
「…………?」
わざとらしい間。
なにを勿体振っているのか分からないけど、不快だ。
アイツの言動の全てが不快に感じる。



