「誰が知っているかなー。
あ、じゃあ原田さ」
「小野は死んだよ!!てめぇが殺したんだろうが!!!」
名指しをされて原田さんの身体がビクッと反応した。
なんで原田さんを指名できるんだ?
よりによって彼女を。
「佐野くん…………」
その陰湿な嫌がらせでしかない指名を遮ってくれたのは佐野くんだった。
「そうでした小野さんは亡くなったんでしたね。とても残念です」
「…………こいつ」
わざとらしい言葉に胸やけがしそうなほどの嫌悪感を抱いた。
原田さんはすすり泣き始めていた。
でも、佐野くんが遮ってくれていなかったら原田さんは今取り乱すほどに失意に飲まれていたかもしれない。
「では、出欠の続きをしましょう。
加藤くん」
「はい」
僕らはアイツの愉悦の為のコマなのか?
命すらもその為に捧げなければならない、そんなのはモルモット以下でしかないじゃないか。
こんなのおかしいよ。
「はい、では以上33名ですね。
それでは二時間目の授業を開講しましょう」



