「ただし…………
検証実験をしている中で君たちには既に取り付けた脳波測定機によって、見学検証の中でどのような脳波の変化が起こるのかを逐一データを取らせて頂きます。
そうしたことから見学検証の場合にはあるルールを設けることとします」
「あるルール?」
近くなった唸り声、でもそれすらも少し間どうでもよいと思える恐怖に苛まれながら僕らは背後のモニターに釘付けになった。
アイツは嬉しそうな声で、その残酷なルールを告げる。
「はい。
脳波の測定に意義が見られない状態になった場合には、検証への参加価値なしと見なし死んでもらいます」
「は?」
「え?なにどういうこと?
脳波の測定に意義が見られない時って何よ?ねぇ、答えてよ!!?」
プツっとモニターが消えて、僕らは奇妙な沈黙にさらされた。
無音ならではの耳鳴りがしばらく響く。
時おり混じるうなり声。
僕は不安と恐怖から汗ばんだ手を握りしめていた。
「なぁ、藍斗お前さっきのアイツの言ってたことどういう意味だと思う?」
「え?」
春馬にそう訪ねられて僕は少なからず困惑した。
心当たりがあったんだ。でも、そのことに誰かが気付くことはないと思っていた。
だから、僕は黙っているつもりだったんだ。
「あ、えっと憶測なんだけど…………
脳波の測定に意義が見られないってことは、正常に脳波を測定できない状態になることだと思うんだ」
「だから、それって分かりやすく言ってどういうことだよ?」
「だから…………」



