血に染まった空間で親友の亡骸を抱く。

「なぁ、返事しろよ」

ほんの少しの明かりに照らされる教室。

そこにはクラスメイト達の無惨な姿があるだけだった。

「……なんで、なんでこうなったんだよ。

僕らが何をしたって言うんだ!!」

血のむせかえる様な匂い。

不謹慎にも見慣れてしまった肉片。

画面越しにアイツが笑っていた。

「----おめでとう。君はこのケンショウ学級を見事修了した」

僕はかつて友だちだった残骸を抱えながら画面越しのアイツを睨み付けた。

アイツは淡々と、人間らしい感情など感じない口調で最後の言葉を発するのだった。

「さぁ、下校の時間だよ」

アイツの言葉と共に僕の意識は薄れていき、気づいたときには僕は白い天井を見上げていたんだ。